米マイクロソフトは9日(現地時間)、次期OS「Windows 8」のARM版について公式ブログで発表した。ARM版はパソコン向けのx86版と同時にリリースするという。 ARMは多くのスマートフォンやタブレット端末に使われているプロセッサー。つまり、ARM版Windows 8はiOSやAndroidのライバルとなるモバイル端末向けのOSだ。 モバイル向けWindows 8は「Windows on ARM(WOA)」と呼ばれており、リリース次期は明らかにされていないもののパソコン向けWindows 8と同時にリリースするという。また、次期Office(コードネーム「Office 15」)にもARM版があり、全てのWOA端末にこのOffice15が搭載される。つまり、「Windows on ARM(WOA)」と「Office15」は実質的にセットで供給されるもののようだ。 使用できるソフトについては、パソコン向けのWindows用のアプリケーションは動作せず、Windowsストアにさまざまな専用アプリが用意される。この面ではパソコン用Windowsとは別物との印象を受けるが、UIについては従来のWindowsデスクトップにおける使用感を受け継ぐという。 もちろんタッチ操作となるそのUIは「Metro」インターフェースと呼ばれるもので、スマートフォンではノキアの「Lumia」などで一定の評価を得ている。タブレット版のの完成度が注目される。