Amazon.comの関連会社であるAmazon Web Services LLC(アマゾン ウェブ サービス)は12日、AWS Direct Connectが東京リージョンで利用可能になったことを発表した。
「AWS Direct Connect」は、AWSクラウドとオンプレミス環境を専用線で接続することを可能にするサービス。たとえば、企業間で音楽やビデオのマスターデータをやりとりする場合などをはじめとし、AWSクラウドとオンプレミス環境間で大規模データのやりとりが頻発するような場合や、ネットワークパフォーマンスが重要とされる場合にその特長を生かすことができる。また専用線接続のため、SANやNASなど、顧客企業の既存投資を生かしつつ、AWSクラウドを使った拡張も可能となる。
AWS Direct ConnectもAWS同様に従量課金制となっており、使用したネットワークポートの数、AWSのクラウドサービスから外部へ向かうデータ転送量によって課金される。なお外部からAWSクラウドへのデータのアップロードは無料。
アマゾン ウェブ サービスでは、アジア太平洋地域(東京)、米国東海岸(北バージニア)、米国西海岸(北カリフォルニア)、米国西海岸(オレゴン)、ヨーロッパ(アイルランド)、アジア太平洋地域( シンガポール)、南米(サンパウロ)、GovCloudの、世界8か所にインフラストラクチャ・リージョンを設けている。Amazon Web Servicesの副社長であるアダム・セリプスキー氏は「本日から東京リージョンでAWS Direct Connectが利用可能となり、企業が本番の動作環境をAWSクラウド上に展開するための選択肢がさらに広がりました」とのコメントを寄せている。
あわせてソフトバンクテレコムは同日、「AWS Direct Connect」のソリューションプロバイダとして採用されたことを発表。AWSが日本で提供するクラウドサービス(Amazon EC2、Amazon S3、およびその他のAWSのサービス)を利用する企業向けに、専用線接続サービス「ULTINA IP-VPN」と「ULTINA Wide Ethernet」を提供する予定だ。
《冨岡晶》