日本電気(NEC)は21日、自治体・学校・病院向けに、M2M技術を活用し、センサで測定した大気中の放射線量をパソコンやスマートフォンで閲覧できる仕組みを容易に構築できる「CONNEXIVE放射線測定ソリューション」の販売を開始した。 現在、国においては「被ばく低減のためのモデル放射線モニタリング事業」として、関係府庁や自治体、事業者で、生活圏、特に子供が集まる場所で保護者や教育者がいつでも放射線量を把握できるシステムの整備に向けた具体的な施策が行われている。 「CONNEXIVE(コネクシブ)放射線測定ソリューション」は、センサや端末などをクラウドサーバにつないで付加価値を実現するM2M技術を利用した「CONNEXIVEクラウドサービスアプリ提供サービス」の新サービス。学校、病院、公園など生活区域の屋内外に設置した放射線センサの測定データを、定期的にクラウドサーバに収集・蓄積することで、パソコン、スマートフォン、携帯電話などの身近な端末からの情報閲覧を実現した。 本ソリューションでは、室内用1タイプ、屋外用2タイプの計3タイプの放射線センサを提供。室内用は、センサをUSB経由でPCに接続して手軽に利用できる(測定範囲:0~20マイクロシーベルト/時)。一方屋外用は2タイプともに自立型で、そのうち1タイプは測定範囲0~99.99マイクロシーベルト/時と高精度になっている。バッテリを装備し満充電時は約5日間の稼働が可能となっており、太陽光パネルで電源の自律供給もできる。もう1タイプは、屋内タイプと同精度でバッテリや太陽光パネルがなく、手軽に導入できるのが特徴。
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