米オラクルは現地時間5日、サンフランシスコで開催された「Oracle OpenWorld」において、「Oracle Public Cloud」を発表した。
「Oracle Public Cloud」は、「Oracle Fusion Applications」「Oracle Fusion Middleware」「Oracle Database」へのサブスクリプション・ベースのセルフサービスによるアクセスを提供する、広範な統合サービスとなる。「Oracle Public Cloud」には、「Oracle Fusion Customer Relationship Management (CRM) Cloud Service」「Oracle Fusion Human Capital Management (HCM) Cloud Service」「Oracle Social Network」「Oracle Java Cloud Service」「Oracle Database Cloud Service」が含まれており、ビジネス・アプリケーション実行のための、セキュアなパブリック・クラウド基盤を提供するものとのこと。
「Oracle Public Cloud」は、クラウドとオンプレミスで全く同一のビジネス・アプリケーションを稼働させることができ、現在使用している標準的なJavaや「Oracle Database」アプリケーションを書き換えることなく「Oracle Public Cloud」に展開することが可能となっている。価格体系は月額のサブスクリプションモデルに基づいており、各サービスを個々に購入することも可能。「Oracle Public Cloud」のサービスについての詳細は、公式ページにて公開されている。同ページからサービス利用にむけた登録も可能。
オラクルのCEOであるラリー・エリソン氏は「『Oracle Public Cloud』は他社とは少し異なります。これはPaaSでもあり、Applications as a Service(サービスとしてのアプリケーション)でもあります。大きな違いは、『Oracle Public Cloud』は業界標準に基づいており、他のクラウドやオンプレミスのデータセンターとの完全な相互運用性があるという点です」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》