LG電子は、同社グループの携帯電話事業者・LGテレコムが展開する携帯電話販売店「U+ SQUARE」で、同社のLTE対応スマートフォンとLGテレコムのLTEサービスについて説明を行った。 韓国では加入者の多い順にSKテレコム、KT、LGテレコムの3社が携帯電話事業を行っているが、このうちSKテレコムとLGテレコムがLTEサービスを提供しており、KTも11月に開始する。LG電子の最新スマートフォンとなる「Optimus LTE」はSKテレコムとLGテレコム向けに提供される製品で、1日より予約受付を開始しており、今月上旬にも販売を開始する予定だという。 LG電子は既に米国でVerizon Wireless向けにLTE対応Androidスマートフォン「Optimus Revolution」を提供しているが、Optimus LTEは1.5GHz動作のデュアルコアプロセッサ、4.5インチのHDスクリーン(1280×720ドット)、800万画素のカメラを搭載するなど、従来の同社スマートフォンに比べほとんどの面でハイスペックな構成となっている。電子マネーサービス「T-Money」にも対応し、本体をかざすことで地下鉄への乗車や買い物の決済などが可能だ。 LGテレコムのLTEサービスはこの7月に始まったばかりなので、利用できるエリアはまだ都市部が中心だが、韓国は国土が比較的小さく人口も都市部に集中しているため、新しい通信方式が登場したときも一般的にエリア構築が素早く進む傾向にある。その分ユーザーからのエリアに対する要求は厳しいため、来年の春から夏までにはほぼ韓国全土の人口をカバーしたいとしている。 また、SKテレコムが5MHz幅の周波数でLTEサービスを開始したのに対し、LGテレコムでは10MHz幅でサービスインしたことにより、倍のスピードにあたる下り最大75Mbpsのサービスを当初から提供している。加入者数では第3位が定位置だったLGテレコムだが、他社に先行してサービス環境を整備することでLTEでは優位なポジションを獲得しようとしている。 なお、LGグループ内で端末事業、通信事業の両方を行っているが、あくまでLG電子、LGテレコムは別会社であり、LGテレコムはSamsungのGalaxyシリーズなども販売し、LG電子は最新のハイエンド端末をSKテレコムなどにも供給するなど、両社がそれぞれ顧客の要望に答え、利益を最大化するように事業を運営している。
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