新日本製鐵と新日鉄エンジニアリングは、9月12日から東北地方太平洋沖地震で大量に発生した津波堆積物(泥土)を改質し、良質な土に再生するプロセスの実証実験を仙台市宮城野区で開始した。22日まで実施する。この改質プロセスは、ガレキなどが混入した軟弱な泥土に、製鉄工程で発生する副産物を原料とするカルシア改質材を加え、回転式破砕混合工法(ツイスター工法)を利用して撹拌混合するもの。ガレキを取り除きながら、復興資材として十分な強度を持つ良質な土を、高効率、安価に再生できるのが特徴。良質な土に改良するプロセスの確立に成功した場合、震災復興の障害の一つになっている津波後の泥土の処理が進む可能性がある。