ソニーは12日、コンパクトなカートリッジに12枚の光ディスクを内蔵した、次世代の映像アーカイブ・ストレージシステムを発表した。操作端末からは個別ディスクごとではなく、「1つの大容量ストレージ」として認識され、ファイルベースでデータの取り扱いが可能。 ディスク・カートリッジの記憶容量は300G~最大1.5TBまでバリエーションがあり、ライトワンス式とリライタブル式の2タイプが用意される。専用の新規ドライブユニットとともに2012年中の製品化を予定している。 同製品は、オランダ・アムステルダムで9日から開催されている国際放送機器展「IBC 2011」においても展示されているとのこと。「IBC 2011」においてソニーは、「Believe Beyond HD」をテーマに様々な映像制作ソリューションを展示しており、新開発8K CMOSイメージセンサー搭載 CineAltaカメラ 「F65」、最大で1TBに5.5Gbpsで記録可能な、大容量・高速記録メディア“SRMemory”、有機ELマスターモニター、128GB 4層・追記型プロフェッショナルディスク「PFD128QLW」などを発表している。 ソニーは今後、この映像アーカイブ・ストレージシステムの技術仕様を各種コンポーネント、ミドルウェア、ソフトウェアメーカー各社へ広く公開し、オープンな環境で信頼性の高い、アーカイブシステムの構築に向け、積極的に活動していくとしている。