8月31日に開催された「インテル・エンタープライズ・アップデート」では、東京大学の大学院情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻 教授で、情報基盤センター センター長である石川裕氏が「メニイコア搭載クラスタによる高性能計算環境」をテーマに講演した。大規模データ解析研究の現状と、スーパーコンピューターに求められる用件について説明した。 石川氏はMICアーキテクチャーを組み込んだシステムを導入し、研究に活用しているという。「現在の研究においては数値計算のみならず大規模なデータ解析が主流を占めており、研究においてはI/O性能のみならず、浮動小数点演算や並列処理の性能も要求される」と石川氏。 インテルのMICの導入に際しては、プログラミング環境と並列処理のパフォーマンスを重視したという。また、x86アーキテクチャの持つ汎用性や、システムアーキテクチャを開示しているインテルの姿勢やサポートも評価したと述べた。