今回発表された「HP POD 20c」は20フィートのコンテナ型データセンターで外気温度の影響を受けることが少なく、安定してIT機器を冷却できる水冷方式を採用している。データセンター全体で消費する電力を、IT機器とそれ以外の設備がどのような比率で消費しているかを表す「PUE」(Power Usage Effectiveness:電力使用効率)は「1.25」で、従来のデータセンターと比較し37%以上の電力使用効率改善を実現した。コンテナ内には、高さ50U(1Uは4.4cm)のITラックを10本設置可能(1Uラック型サーバを最大で500台搭載可能)。電源は最大290KWまで(別途外部からの電源入力が必要)。
HP POD設置にあたり必要になる建屋および基礎建築、電源敷設、UPS(無停電電源装置)などの設備まで包括的に提供するため、竹中工務店との協業も開始する。今後、日本HPは、竹中工務店の支援を得つつ、多様化するデータセンター構築ニーズに、総合的に対応するとしている。日本HPと竹中工務店の協業では、まず日本HPが「ビジネス要件を充足するためのデータセンターとIT機器の設備・設計に関するコンサルティング」を実施。並行して竹中工務店が既存資産の評価を行い、HPのコンサルティングに基づきHP POD関連の施設の建設および設備の設計・施工を行う。