富士通は22日、PCサーバ「PRIMERGY(プライマジー)」に、独SAP AG社のインメモリソフトウェア「SAP HANA(High-Performance Analytic Appliance)」を実装したアプライアンス製品「SAP HANA Powered by FUJITSU」の販売を開始した。 「SAP HANA」は、強力な演算エンジンとデータベースをメインメモリ上に統合し、データモデリングツールと組み合わせたインメモリソフトウェア。大量データを扱うビジネスインテリジェンス(BI)のような情報系システムにおいて、ビジネス情報の取得スピードを飛躍的に高めることができる。 「SAP HANA Powered by FUJITSU」では、導入サービスとあわせて提供。ユーザは、ネットワークに接続するだけですぐに「SAP HANA」による高速データ分析などを活用できる。また、SAP HANAデモセンターを独Fujitsu Technology Solutions内に開設、実際に本ソリューションの効果を体験できるサービスも提供する。また、アライアンスモデルの商品提供にあわせ、導入サービス、検証サービス、適用サービスなど各種関連サービスを提供し、導入・運用をトータルに支援するとのこと。すでに三井物産が先行導入を行っており、Fujitsu Technology Solutionsに構築した「SAP HANA」環境にて、SAPのBIソフトウェア「SAP BW(Business Information Warehouse)」およびSAP用以外の基幹システムデータでの高速解析を確認しているという。販売価格は1,500万円~。今後3年間で120システムの販売を目指す。