富士通は3日、マイクロ秒(百万分の一秒)レベルの処理を実現する高速インメモリデータ管理ソフトウェア「Primesoft Server V1.1」の販売を開始した。 「Primesoft Server」では、メモリ上のデータが常に複数のサーバに複製されており、障害時の秒レベルでのサーバ切替えとデータ保全を実現している。このようにデータを自動的に冗長化することで高信頼性を確保、短時間に大量のデータを高速に処理する金融取引やネット取引などに適したソフトとなっており、たとえば、2010年1月に稼働開始した東京証券取引所の次世代株式売買システム「arrowhead」(アローヘッド)の株式売買に関連するすべてのサーバに適用されている。 「Primesoft Server V1.1」では、「arrowhead」での安定稼働の技術をベースに、24時間365日継続運用可能な機能を追加。動作サーバとしては、基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」の他、ブレードサーバ「PRIMERGY BX」を追加したものとなっている。 Primesoft Server Enterprise Edition V1.1の販売価格は、プロセッサライセンスが650万円。7月より出荷を開始する。