コダックは、米イーストマン・コダックが所有していたプロ用デジタル一眼レフカメラの初期モデルを日本カメラ博物館に寄贈したと発表した。4月中旬から、日本カメラ博物館にて展示される。 今回寄贈されたのは、1991年発表の「DCS100」、翌92年発表の「DCS200」、95年発表の「EOS-DCS」の3機種。「DCS100」は、世界の先駆けをうたうプロ用一眼レフのデジタルカメラで、ニコン製「F3」ボディに、コダック製の130万画素の大型CCDを搭載。92年2月に開催されたフランスのアルベールビル冬季オリンピック大会の際に、某全国紙が開会式の聖火点火式をこのカメラで撮影したという。 「DCS200」は、小型軽量化したニコン製「8008S」のカメラボディにCCDを組み込んだ一体型モデル。「EOS-DCS」は、キヤノン製「EOS-1N」のカメラボディにCCDを組み込み、世界で1,000台以上を販売したとしている。 なお、今回の寄贈は、2月に開催されたCP+の会場で、イーストマン・コダックのデジタルカメラ開発研究部門ディレクターであるケン・パルルスキー氏と、日本カメラ博物館の運営委員とが会談を行なったことがきっかけ。今月4日には、コダックの松浦社長と日本カメラ博物館の森山館長が出席のもと、寄贈式が行われた。