ニコンは5日、一眼レフカメラの交換用レンズ「NIKKOR(ニッコール)」の累計生産本数が、本年3月時点で6,000万本に達したことを発表した。2001年8月に累計生産本数5,500万本に達してから、10年弱での達成となる。 「NIKKOR」ブランドは、1959年に当時は日本光学工業だった同社が、初の一眼レフカメラ「ニコンF」と同時に販売を開始した「NIKKOR-S Auto 5cm f/2」などが出発点となっている。その名の由来は、日本光学工業の略称である「日光(NIKKO)」に、当時の写真レンズ名称の末尾によく使われた「R」を合わせたもの。デビュー以後は、世界で初めて非球面レンズを採用した一眼レフカメラ用魚眼レンズの販売など、技術とラインアップを着実に拡充。現在の同ブランドは、フィッシュアイや超広角、超望遠、ズーム、マイクロ、PC-Eなど、60種以上を揃えている。