文部科学省は22日、福島第一原子力発電所からの放射性物質の放出状況について、「海水中の放射能濃度」「海上の空間線量率」「海上の塵中の放射能濃度」を確認するため、海上のモニタリングを実施することを発表した。 海洋研究開発機構の調査船「白鳳丸」を使い、施設沿岸における空間線量率の測定、海水の採取を行うもの。採取した海水は持ち帰り、日本原子力研究開発機構に送付し、分析を行う予定。従来、実施していた海洋環境放射能総合評価事業と同様の海域である、沿岸約30kmの水域(空間線量率の測定を実施し、乗員の安全を確保できる距離)で海水を採取する。約10kmごとに海水の採取を8か所で行い、過去の調査との比較を行う予定。24日頃に結果を発表する。