GfKジャパンは16日、2010年の家電・IT市場の販売動向調査結果を発表した。 同社のデータは、全国の有力家電量販店から日次のPOSデータを収集したもの。同様に総合量販店や地域家電店、web販売チャンネルなどからも販売データを収集し、集計結果としてまとめた。 発表によると、2010年の家電小売市場規模は、前年から約1兆円拡大し、9兆5,000億円程度になったという。これら成長の背景として、エコポイント制度改正前の駆け込み需要、猛暑によるエアコン販売の好調などを挙げている。家電量販店では前年比15%、web販売では前年比26%増となった。 カテゴリー別に見ていくと、地デジ切り替えとエコポイント改正の追い風を受けた薄型テレビは、数量で前年比91%増の2,644万台。約2倍の伸張となり、テレビ市場としては過去最大規模に達した。駆け込み需要のピークとなった11月には前年比で411%と驚異的な伸びを示したという。また、画面サイズのトレンドとして、2台目、3台目の需要が増えたことにより、32V型、19~22V型の中小サイズが成長した。 PCの個人向け市場では、数量前年比3%増の633万台となり、低価格なネットブックは半減。液晶一体型とスタンダードノートが市場を牽引したこともあり、金額も上昇し、金額の前年比は3%増を記録した。法人向け市場でもリプレースが本格化したことから、数量前年比9%増の489万台と4年ぶりに通年でプラス成長となった。一方で金額の下落は続き、金額の前年比は5%減となっている。 デジタルカメラで躍進したのがミラーレスカメラで、数量前年比は171%。レンズ交換式カメラに占めるミラーレスの数量構成比は前年の約2倍以上となり、拡大の一途をたどっている。デジタルカメラ全体の市場では数量前年比11%増の1,067万台。なお、コンパクトデジタルカメラの平均価格は前年比20%減の19,800円となり、初めて2万円を割り込むなど価格の下落が続いている。 携帯電話市場は数量で前年から0.3%の微増である3,440万台。勢いを感じさせたのはスマートフォンで、数量前年比で149%増、数量構成比は市場全体の20%となった。中でもAndroid搭載機は2009年の2%から26%へ一気に伸張し、12月単月で見ると62%に到達。一方で、従来の携帯電話は数量前年比で12%減となり、スマートフォン移行への図式が鮮明に浮かび上がる結果となった。
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