日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)は1日、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)からAPNICへ、2つの/8ブロック(39/8、106/8)が割り振られたことを発表した。1つの/8ブロックは、約1,678万アドレスとなる。 /8ブロックは、現在インターネットで利用されている、IPv4アドレスを管理するための割り当てを示すものだ。APNICは、アジア太平洋地域の地域インターネットレジストリ(RIR:Regional Internet Registry)として、IPアドレスを管理している。 今回の割り振りにより、IANAの/8ブロックの残りは5ブロックとなるが、「/8ブロックの残りが最後5ブロックとなった際、それらは世界に5つあるRIR(APNIC、ARIN、RIPE NCC、LACNIC、AfriNIC)に1つずつ分配され、すべての割り振りを終了する」というポリシーがあるため、近日中にIANAによる分配が施行される。このポリシーが施行されると、IANAの中央在庫は枯渇することになる。IANAの在庫枯渇後も、各RIRはIPv4アドレスの分配を継続していくが、アジア・太平洋地域では、2011年後半には在庫が枯渇すると予測されており、IPv4アドレスの新規分配はなくなる。その後は、既存のIPv4アドレスを使い回すとともに、いよいよIPv6への本格的な移行が始まることとなる。