日立製作所は26日、企業や行政機関向けに、ネットワークを介して日立のデータセンターに構築したコンタクトセンターシステムを利用できるSaaS型サービス「CommuniMaxコンタクトセンターサービス」を発表した。 「CommuniMaxコンタクトセンターサービス」は、コンタクトセンター業務に必要な設備や機能を月額料金制にて提供するサービス。問い合わせ対応要員(オペレータ)席数30席、75万円(税抜)から利用が可能で、交換機やサーバなどのシステムを企業や行政機関内に構築することなく、コンタクトセンターを迅速に立ち上げることが可能。日立のクラウドソリューション「Harmonious Cloud」のラインアップの1つとして27日から販売を開始する。 コンタクトセンター業務に必要な構内交換機のPBX(Private Branch eXchange)やCTI(Computer Telephony Integration)サーバ、IVR装置(Interactive Voice Response)や通話録音装置などの設備、稼働レポート発行などの機能を、月額料金制にて提供する。オペレータ席数は、業務の状況に応じて5席単位で変更でき、最大1,500席まで拡張できる。また、オプションメニューとして、企業や自治体内に保有している顧客情報管理システムのCRMサーバやセールスフォース・ドットコムのSalesforceCRMサービスとの連携も可能となっている。 なお本サービスの利用設備は、日立のデータセンターに設置。IPテレフォニーサーバ「IPTOWER-SPシリーズ(PBX)」と日立情報通信エンジニアリングのコンタクトセンターシステム「iCTNET/IX(CTIサーバ)」などの日立グループ製品の組み合わせにより構築されている。