アイシン精機は、ドライバーの健康状態を読み取る運転座席を展示した。現在開発中で、あと1〜2年のうちに実用化できるという。 安全走行を実現するうえで、もっとも注意しなければならない要素のひとつにドライバーの健康状態がある。たとえ自動車が高性能であっても、ドライバーが存在する限りドライバーの適切な判断と、それに伴う運転技術が安全性を左右することになる。 これまでは、ドライバーの顔を検知し、睡眠が必要な場合など変化を読み取って、車両側から休憩を促すシステムなどがあった。 今回アイシン精機が提案する技術は、ドライバーの心拍機能や呼吸状態、運転姿勢を読み取り、健康な状態で運転しているかをリルタイムに検知する。 この技術を実現しているのは、電極を多数搭載した独自開発の運転座席。それぞれの電極が座席に座るドライバーの圧力を検知し、脈拍や呼吸を読み取る。ドライバーの運転姿勢も詳細まで把握できるという。 アイシン精機では、この技術を高齢者や商用車のドライバー向けに提供することを目指している。