ITS ジャパンの渡邉浩之会長は6月12日に都内で開いた通常総会後の交流会で報道陣の囲み取材に応じ、「自分でしっかり自分を守るという人間の良さを、科学技術と融合させることで実用化しなくてはいけない」との考えを示した。渡邉会長は「例えば日本の子供たちは道路を渡る時に手を上げる。だけど大人になるとしなくなる。これはその間にものすごい断絶がある。手を上げるということが社会的にどういうことを意味しているのか、小さな子供が手を上げることでドライバーから良く見えるようになる」と指摘。その上で「日本での交通事故死の半数は道路横断中に起きている。自分の命を守るためには大人も手を上げれば良い。といっても私もなかなか上げないが、そういう人の力を、将来は科学技術で機械にやってもらうことができるかもしれない。そういうサイバーと人間がもっと調和した世界を創らないといけない」と強調した。