(1)式において、InRはサイズがnRの単位行列であり、SNRは信号対雑音電力比であり、Hは伝搬チャネル行列である。また、式中の|・|は、行列式を表している。(1)式で示されるように、MIMO特性は受信電力により定まるSNRと、H で示される伝搬チャネル間の相関係数により決まる。すなわち、受信電力が大きく相関係数が小さいことが、MIMO特性を向上させる条件である。また、基本的な無線通信としての1送信アンテナと1受信アンテナで構成されるSISO(Single Input Single Output)のチャネル容量は、次式で与えられる。