富士ゼロックスと日本オラクルは27日、消費者や顧客各個人の特性、ニーズや興味関心などの情報をもとに実施する「One to Oneマーケティングソリューション」を共同構築したと発表した。
今回構築された「One to Oneマーケティングソリューション」は、富士ゼロックスが提供するクロスメディアを活用したプロモーションサービスと日本オラクルが提供するSaaS型CRMアプリケーションを連携させ、顧客に対して最適な情報を最適なメディアで届け、顧客満足度の向上、ROIの可視化と向上に貢献する仕組みとのこと。
富士ゼロックスでは、One to Oneマーケティングに関するノウハウとソリューションにより、利用者の要望にもとづいたクロスメディアプロモーションの企画・立案、最適なメッセージ、メディア設計の支援から、プロモーションに使われる各種印刷物のプリント出力環境を提供している。店舗来店型販促キャンペーンでは、デジタルプリンティングを活用したOne to Oneダイレクトメール(DM)にあらかじめQRコードを印刷し、店舗に設置した複合機「ApeosPort」から来店者が持参したDMのQRコードをスキャンすると、来店履歴がCRMアプリケーションに自動登録される仕組みを新たに構築。DMを送付してどれだけの人が来店に繋がったのかなど、プロモーションに対する顧客の反応行動履歴が簡単に管理できる。
日本オラクルが提供するCRMアプリケーション「Oracle CRM On Demand」は、SaaS型で提供されており、システム導入・構築にかかる期間と費用が抑えられる。顧客や営業案件に関するCRMの基本的なデータベースに加え、データウェアハウスも搭載し、本格的なBI(ビジネスインテリジェンス:分析)機能を標準で提供。これにより、キャンペーンの途中経過やその結果をリアルタイムに把握し、時系列や多角的な視点での分析も容易に行なうことができる。