「Enterprise Vault 9.0」は、Microsoft Exchange Onlineの電子メールと、オンプレミス型のアーカイブ化したコンテンツ情報を1つのリポジトリにまとめることで、法令遵守(コンプライアンス)や電子証拠開示(e-ディスカバリ)のための検索を簡単にするソリューション。Enterprise Vault 9.0では、Microsoft Business Productivity Online Suite(BPOS)へ対応した他、コンテンツソースのサポート範囲を拡大し、Microsoft Exchange Server 2010 Service Pack 1(SP1)、Microsoft SharePoint Server 2010、Domino 8.5.1に対応する。同時発表の「Enterprise Vault Discovery Collector」(英語版)により、デスクトップやラップトップにある非構造化データ検索が可能となり、SharePoint Serverやファイル共有でアーカイブ化されていないデータも簡単に発見しe-ディスカバリの要件に応じて素早く情報を提出することも可能。Enterprise Vault Discovery Acceleratorが備える新しい重複排除テクノロジも対応する。NetBackupとの統合も図られており、Enterprise Vaultのバックアップを行うために統合されたEnterprise Vault 9.0エージェントを無料で利用可能。Enterprise Vault 9.0は9月17日より国内販売開始、Discovery Collectorは今後日本語化の検討がなされる予定。参考価格はEnterprise Vault E-Discovery Suite Standard Editionが1,000名で約1000万円(保守料別、ライセンス料の18%から)。
「Backup Exec 2010」の新しい製品アップデートでは、ウィザードの改善によりインストール時間が最大20%短縮され、新たにWindowsデータを最適にリカバリするためのガイダンスが製品に組み込まれた。さらに、Microsoft SharePoint Server 2010などのプラットフォームが新たにサポートされるようになり、Microsoft SharePoint Server 2010、Exchange Server 2010 Service Pack 1(SP1)、SQL Server 2008 R2、Mac OS X 10.6、VMware vSphere 4.1に対応。NDMPサポートも強化された。Product Recommendation Engineにより、SQL Exchange Server、SharePoint Server、Hyper-V、Active Directory環境でバックアップ作業にずれが生じた場合にアラートが発生するようになったとのこと。
《冨岡晶》