エフセキュアは17日、「Android Market」で新たな悪意あるアプリケーションが発見されたとして注意喚起情報を公開した。 このアプリは「Tap Snake」という名のゲームで、エサを食べて体が伸びていく蛇を操作する、いわゆる「Snake」クローンとなっている。しかし実際は、「GPS SPY」という商用スパイアプリケーション用のクライアントであると判明した。隠れた機能が2つあり、第1に、このゲームは終了しないという。一度インストールすると、永久にバックグラウンドで動作し、ユーザーが電話を立ち上げると、自動的にリスタートするようになっている。そして第2に、同ゲームは15分おきに、電話のGPSロケーションをサーバに対して秘密裏にレポートするというのだ。 一方「GPS SPY」は、シンプルな携帯電話スパイツールで、4.99ドルで市販されている。テキサスに本拠地を置くロシアの開発者Max Lifshin氏(「Maxicom」)により開発された。「GPS SPY」を購入すると、同アプリケーションは、購入者がスパイしたい電話に「Tap Snakeゲーム」をダウンロードし、インストールするようアドバイスする。インストール中、同ゲームをキーコードで登録し、スパイが可能となる。 エフセキュアは、「Googleが「Android Market」から「Tap Snake」を削除する」と予想しているが、「もう一度、Androidのキルスイッチを操作する(ユーザ端末内のアプリをリモート削除する)ことがあり得る」ともしている。