中央公論新社は11日、宮部みゆきの最新長編「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」のなかの一編をiPad用アプリ「暗獣」として販売することを発表した。 この電子アプリは、単行本『あんじゅう』の「序 変わり百物語」と「第三話 暗獣」に、読売新聞連載時の南伸坊の挿絵124枚を組み合わせたもの。イラストを指でタッチしたり、iPad本体を傾けたりすることで、すべての挿絵が動いたり、変化を見せる。本文は挿絵の下で、巻物のようにスクロールして読むことができる。さらにTwitterとの連携機能も備えており、読者同士がツイートをやりとりすることもできる。 「暗獣」は、8月13日よりApp storeにてダウンロード可能。価格は通常1000円(税込)のところ、9月9日まで特別価格700円。なお同社がiPad向け電子書籍を手掛けるのはこれが初となる。また宮部みゆき作品が電子アプリ化されるのもこれが初とのこと。 宮部みゆき氏は「今回制作していただいたアプリは、小説を読むというより、まずは南伸坊さんが描いてくださった豊富な挿絵を楽しむものです。このアプリで〈くろすけ〉たちと遊んでいただき、『じゃ、どんな物語なのかな?』と気になったら、書店さんに足を運んで、単行本の『あんじゅう』を見てもらえると嬉しいです。単行本では、触って動くのはページだけですが、読者の皆様の心を動かせるようにと願いつつ、一生懸命書きました。『本って、いいな』一人でも多くの方にそう思っていただけるように、アプリの〈くろすけ〉に頑張ってほしいです」とのコメントを寄せている。
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