PC Pitstopは、1999年にGateway 2000の副社長だったRob Cheng氏(CEO)とWINDOWS MAGAZINE誌の執行編集員だったDave Methivn氏(CTO)によって設立された会社だ。2000年には、最初のサービスとしてクライアントPCの自己診断をオンラインで行うウェブサイトを立ち上げている。当時は、診断した結果のアドバイスや改善方法のTipsを提供するだけのサイトだったが、2004年からはPCの設定の最適化ツールをリリースし、その後もファイルやハードディスクの最適化、レジストリの最適化などチューニングツールを市場に投入している。2009年に、これまでにリリースした製品群を統合し、マルウェアスキャン機能も追加したチューニングスイーツとして「PC Matic」の販売を開始した。また、2010年2月にブルースターによって日本語にローカライズされ、日本でも市販されている。
PC PitstopのCOO Keith Linden氏は、以上のように同社の沿革を紹介し、続いてPC Maticの機能概要と、新バージョンである「PC Matic 2011」の新機能についての説明に移った。
PC Maticは、クライアントサーバー型のクラウドアプリケーションであり、数々の自己診断機能やチューニング機能はすべてサーバー側の機能として提供される。クライアント側にはブラウザ経由での通信を行う1MB以下のフットプリントの小さいエージェントソフトのみがインストールされる。クラウドアプリであるため、バージョンアップや機能拡張もユーザーは意識することなく利用できるそうだ。
PC Maticは発売から1年ほどの製品だが、すでに全世界で2億以上のスキャンが行われており、テレビコーマシャルも好評で、フリーミアム方式のビジネスモデルと相まって一気にユーザー数を増やしたそうだ。無料版でもすべての自己診断機能、分析・レポーティング機能が使えるようになっているが、実際の最適化処理、チューニング作業を自動的に行ってくれる機能は有料版(ライセンスを購入)にしか備わっていない。PC Maticが出力するレポートは、専門家やPCに詳しい人なら、どの設定を変更すればいいか、どのファイルを削除すればいいか、などわかるようになっているので、そのようなユーザーは無料版を利用すればよい。しかし、実際の対策方法がわからない人には有料版の自動チューニング機能がありがたい。米国では、このモデルが受け入れられダウンロード数、有料版の契約数を伸ばしているという。