また同レポートによると、「Drive by Downloadタイプの攻撃」によるウェブ改ざんに、傾向の変化があったという。「Drive by Downloadタイプの攻撃」では、通常は「難読化」された悪意を持ったスクリプトが埋め込まれるが、2010年6月には、あえて「難読化」されていないスクリプトが埋め込まれている事例が発見された。従来のウェブ改ざんの手口では、スクリプトを「難読化」することで、セキュリティ対策システムからの検知や管理者により発見を逃れていた。しかし、2010年6月に発見されたスクリプトは、平文になっており、その内容が簡単に理解できるものだったという。スクリプトの一部には、コンピュータのOSや機種の名称等、よく知られている固有名詞を使用し、逆に管理者も見落としてしまうとのこと。