デジタルパブリッシングフェアでは、グーグルが出展していた。ブースのメイン展示は、Google Booksのサービスだが、同日発表した「Google Edition」について聞いてみた。 Google Booksは、出版社などが登録したコンテンツの一部を検索し、閲覧できるようにして、閲覧者が希望すればそのまま各社の直販サイトなどに誘導され書籍が購入できるというサービスだ。現在、米国を中心に3万社が登録し、200万タイトルがアップロードされているという。出版社としては、Google Booksに登録することで、書籍として検索される機会を増やし、そのリンクから購入につなげるメリットがある。 このサービスでユーザーが閲覧できるのは、あくまでコンテンツの一部であり、中身をすべて読みたい場合は、リンクをたどって版元や書店サイトで実際の書籍を購入する必要があった。今回発表された「Goolge Edition」では、購入のリンクをクリックすれば、その場で電子書籍コンテンツを購入・閲覧できう。対応する電子書籍フォーマットはEPUBとのことだが、PDFなど複数のフォーマットにも対応する可能性もあるそうだ。また、DRMなどの保護機能もサポートする。 販売する単価だが、固定価格方式ではなく、各出版社と個別の交渉になり、タイトルごとに販売価格は変わるようだ。いまのところ、最低価格や価格の上限などの制限はとくに設けない方針とのことだ。 ビューアはとくに特別なソフトは必要なく、ブラウザ経由で、これまでGoogle Booksで利用している機能(検索やしおり機能など)がほぼ使える。フルバージョンのコンテンツを閲覧できるようになることで、機能の追加はないのかと尋ねたところ、必要な機能追加やバージョンアップは適宜行っていくので、Google Editionを開始するときにどのような機能が追加されるのか(されないのか)は未定だそうだ。 サービスのリリースだが、米国ではこの夏には開始するという。日本では、来年の早いうち(年度内)のサービスインを目指して、現在、大手出版社を含むパートナーとなる企業と調整を行っているとのことだ。
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