インテルは、5月31日にLinux OS「MeeGo」のv1.0をリリースしたが、今回の「COMPUTEX TAIPEI 2010」では、“Intel Atom Software Summit”と題したイベントが近くのホテルで開催され、改めてMeeGoについて紹介された。 そもそも「MeeGo」は、Intelが主導しThe Linux Foundationが運営していた「Moblin」とNokia社の「Maemo」が統合されたものだ。スペインで開催の「Mobile World Congress」で発表された。 “Intel Atom Software Summit”では、「1万あまりのソフトウェアコミュニティーがあり、インテルの将来はシリコンだけではなくソフトウェア分野にも見つけることができる」と自信を見せた。 ソフトウェアグループのバイスプレジデントであるDoug Fisher氏は、MeeGoの特徴について、完全なオープンソースソフトウエアプラットフォーム、クロスデバイスプラットフォーム、1セットのAPIなどをあげた。MeeGoはMoblinと同様、携帯電話、ネットブック、タブレット、スマートテレビなど様々なAtomベースのデバイスを対象としており、クロスプラットフォームで展開していく。ステージでは、ネットブック、カーナビ、タブレット上で同じアプリケーションが動作している様子が披露された。 一方で、インテルはアプリケーションの配信基盤である「AppUp Center」をスタートした。AppUp CenterのディレクターであるPeter Biddle氏によると、アップルやGoogleのディストリビューションチャネルと同じようなものだが、違いはユーザーのニーズやビジネスモデルに合わせて、パートナーや企業がアプリクライアントをカスタマイズできるということだ。台湾ASUSTeKは、すでにAppUpのパートナーとして名乗りを上げている企業のひとつで、「ASUS ACCESS」というサービスをクラウドで提供すると発表した。ユーザーは、同サービスが搭載されたEee PCやノートPCから、ダイレクトにアプリケーションストアやコンテンツにアクセスすることができる。ここではオンラインストレージも提供される予定だ。MeeGo版ネットブックが今年発売される。 会場では、MeeGoを搭載した様々な製品を確認することができたが、なかには製品用のユーザーインターフェイスを提供する「Info Launcher」もデモされていた。天気やWeb閲覧履歴などを確認できる「My info」、Facebook、Twitterなどソーシャルアプリで友人を確認できる「Social」、そのほか「Mail」や「Calendar」などが、グラフィカルに表示されていた。
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