マカフィーは24日、2010年第1四半期の脅威レポートを発表した。それによると、世界第1位のマルウェアは「USBワーム」であることがあきらかになったという。 世界で流行っているマルウェアのトップ5は、1位「Generic! Atr」(リムーバブル ディスクに感染する一般的なマルウェア)、2位「Generic.dx」(一般的なダウンローダ型トロイの木馬)、3位「W32/Conficker.worm!inf」(リムーバブル ディスクに感染するワーム)、4位「Generic PUP」(一般的な不審なプログラム)、5位「GameVance」(匿名で統計情報を収集するオンライン ゲーム ソフトウェア)となった。過去の調査とは異なり、これらの脅威は、世界各地で一貫してランクインしていたという。 また、スパムメールの件名が国によって大きく異なり、中国などのアジア諸国が発信源の「学位取得スパム」が急増している傾向があることも判明した。その一方、シンガポールや香港、日本では、配信確認メッセージのスパムメール率が突出していた。有害なWeb検索の動因は、ハイチおよびチリでの地震、トヨタのリコール問題、AppleのiPad発売といった、2010年の非常に大きく取り上げられたニュースだった。また、新たに登場した悪意のあるURLの大半を、米国拠点のサーバがホストしていることも分かったとのこと。 また、タイ、ルーマニア、フィリピン、インド、インドネシア、コロンビア、チリ、ブラジルが、マルウェア感染とスパムの多くの部分を占めていることもあきらかになった。これら各国は、過去5年間でインターネット業界が著しく成長したが、セキュリティに対する意識は遅れている、と同社は指摘している。