富士通フォーラム2010では、ICT機器を利用した、社員の点呼業務システム「WebSERVE/物流統合ソリューション(IT点呼)」を展示している。同システムは来年3月に予定されている、貨物自動車運送事業者の点呼業務の際のアルコール測定機使用の義務化をにらんで開発されたもので、遠隔でのアルコール検査が可能となるほか、検査結果をデータベースで一括管理し、過去の記録の検索にも対応している。 従来の点呼業務はすべて対面で行われていたため、各営業所にチェック要員を配置する必要があったが、同システムは対面点呼だけでなく、複数の営業所の検査結果を遠隔で取得し、一元管理できるようになるため、人件費を削減できるメリットがある。さらに取得された結果はデータベースで一括管理されるため、過去の記録の検索・参照が容易になる。運送スタッフを採用する際に、面接者の過去の記録を参照するなどの用途があるという。 このシステムは、全日本トラック協会によって「安全性有料事業所」と認定された証しである、Gマークを取得した事業者のみが利用できるという。 「WebSERVE/物流統合ソリューション(IT点呼)」は、昨年に販売が開始されており、販売価格は720,000円からとなっている。