流通科学大(兵庫県)とソフトバンクモバイルは30日、iPhoneアプリを活用した地域活性化社会実験を発表した。流通科学大学で情報学や観光学を学ぶ学生が、「神戸ハーバーランド」を盛り上げるため、ソフトバンクモバイル、神戸ハーバーランドらと連携して4月1日より実施する。 「神戸ハーバーランド」は神戸を代表する観光スポットで、過去には国土交通省の都市景観100選に認定され、国内はもとより国外からも中国・韓国を中心に多数の観光客が来訪している。だが近年、相次ぐ大型商業施設の撤退やニューオータニ神戸ハーバーランドの閉鎖など、商業面で苦戦を強いられているという。 今回の社会実験では、ソフトバンクモバイルが提供するiPhoneアプリ「ふらっと案内」を活用。携帯電話の位置情報を利用して周辺情報を配信するすることで、好調な観光コンテンツと苦戦する商業コンテンツを融合させ、観光客の新たな消費行動の誘発を図る。“今いるその場で便利になる情報”をiPhoneユーザーに提供し、付近のイベント情報の発信や観光スポットへのナビゲーション、ショップのタイムセール情報のほか、散策コースを動画や写真で紹介する。また位置情報に基づいた閲覧履歴や行動履歴を収集、分析し、エリアプロモーションと地域の人的交流の促進、活性化策を模索するとのこと。