富士通は17日、クラウドコンピューティング環境やデータセンターの構築に最適な高密度サーバプラットフォーム「PRIMERGY CX1000」の販売を開始した。 「PRIMERGY CX1000」は、1ラックあたり38サーバノードを搭載したクラウドコンピューティング向けサーバプラットフォーム。「インテルXeonプロセッサー5500番台」に加え、同日インテル社より発表された最新のCPU「インテルXeonプロセッサー5600番台」を搭載し、高性能かつ低消費電力を実現した。 通常の汎用ラックマウントサーバは、1台のサーバに冷却ファンが8〜10個装備されており、サーバごとに冷却しているため、そのサーバを数十台ラックに搭載した場合、1ラックあたり300個以上のファンが動作することになる。「PRIMERGY CX1000」では、冷却ファンをサーバ単体には装備せず、ラック上面に2個の大型ファンを搭載し、ラック単位で冷却する集中冷却方式を採用した。ラック上面に排気する集中冷却方式の採用により、ラックの背面同士を合わせた設置が可能となり、従来必要だったラック後方の排気スペース(ホットアイル)をなくすことも可能とした。これにより、消費電力や空調設備、サーバラック設置スペースなどを、汎用のラックマウントサーバに比べ大幅に削減した。 また、部品点数を削減しシンプルな構造で運用性を高めた。専用ラックの単体設置面積を従来ラックと比較して約20%削減したことにより、数十台から数千台規模のスケールアウト型システムに適した、クラウドコンピューティングに最適なサーバになっているという。重量は、従来のラックマウントサーバで同等の構成にした場合と比較し、1ラックあたり約40%の軽量化を実現した。 販売価格は税別1,480万円より(最小構成:専用ラックに38サーバノードを搭載。インテルXeonE5506×2、HDD:なし、メモリ:2GB×8)。2010年度 国内で「PRIMERGY CX1000」100ラック(3,800ノード)の販売を目指す。
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