IDC Japanは4日、国内ディスクストレージシステム市場の産業分野別2009年通年の見通しと2010年〜2013年までの予測を発表した。 IDCが発行したレポート「国内ディスクストレージシステム市場 産業分野別 2009年上半期の分析と2009年〜2013年の予測」(113ページ/882,000円)にてその詳細が報告されている。同レポートは、国内ディスクストレージシステム市場における2009年上半期の産業分野別、従業員規模別の売上実績調査と2009年〜2013年の予測を行った。国内ディスクストレージシステム市場の産業分野別売上は、OS別、接続環境別(DAS/SAN/NAS)、外付型/内蔵型別の観点から分析と予測を行ったものとなっている。 同レポートによると、2009年上半期の国内外付型ディスクストレージシステム市場の特徴は、幅広い産業分野でマイナス成長となったことと、そのほとんどの産業の減少幅が2桁台へと大幅に落ち込んだことだという。企業の厳しい投資抑制傾向は2009年下半期も継続しており、2009年通年では前年比21.0%減のマイナス成長となる見込みだ。また多くの産業分野で2010年もマイナス成長が続くものと同調査では見ている。特に投資規模が100億円を超える大規模産業分野では情報サービスを除き、プラス成長に回復するのは2011年以降になると予測した。 最終的にIDCでは、2008年〜2013年の国内外付型ディスクストレージシステム市場におけるCAGR(Compound Annual Growth Rate、年平均成長率)を、マイナス4.9%と予測した。2009年、2010年はマイナス成長が継続して、2011年からプラス成長へ回復すると考えているとのこと。