シマンテックは17日、今年1年スパムやウイルスを配布するために利用された有名人たちを「最もリスキーなセレブ2009」として発表した。 インターネット犯罪者は、主に金銭取得を目的に、クレジットカード情報などの個人情報を盗みだそうとしていおり、さまざまなスパムメールを配信している。そのときに利用されるのが、高い関心が持たれる時事的ニュースや有名人関連のニュースだ。シマンテックは、過去1年間で40兆にものぼるスパムメッセージを検知したという。これは、世界中の人々が一人当たり5,000通のスパムメールを受け取ったことになる。 そのなかで、もっとも利用されていたセレブが「マイケル・ジャクソン」だった。6月25日の「キング・オブ・ポップ」の突然の死は世界中の人々に衝撃を与えた。人々の「なぜ?」「もっと詳しく知りたい」という心理をネット犯罪者はつき、彼の死後数時間で、多数のスパムやマルウェアが登場した。メールを開かせようとして「Who killed Michael Jackson?」という件名のスパムメールが大量に配信されたりした。 続いて2位となったのは、9月に開催されたUSオープンで、ラインジャッジのフットフォルトのコールに怒り途中退場となった、有名テニス選手「セレナ・ウイリアムス」となった。ネット犯罪者は、このラインジャッジを自分の目で確かめるために、世界中で動画が閲覧されることを予測し、そのサイトに偽のアンチウイルスソフトを仕込んだとのこと。 以下、3位には今年死去した俳優「パトリック・スウェイジ」、4位には最新作が公開された映画「ハリー・ポッター」、そして5位には「バラク・オバマ」大統領がランクインした。 シマンテックでは、インターネット犯罪から身を守るため、「送信者がわからないメールなど、疑わしいメールやメールへの添付ファイルを安易に開けない」「個人情報をたずねるようなメールに返信したり、安易に入力したりしない」といった注意を呼びかけている。