顧客企業は今後、「Symantec Endpoint Protection」および「Veritas Storage Foundation Basic」を、Amazon EC2上で利用することが可能となる。企業は、シマンテックの両ソリューションを活用することで、クラウド内のWindowsサーバの保護を総合的な脅威防止機能によって強化し、インターネット上のクラウドストレージを、単一管理できるようになる見込みだ。
「Symantec Endpoint Protection」は、Symantec AntiVirusに高度な脅威防止機能を組み合わせて、ウイルス、ワーム、スパイウェア、トロイの木馬、ゼロデイ脅威、ルートキットといった悪意のある攻撃に対する防御を行う製品。また「Veritas Storage Foundation Basic」は高度なオンラインストレージ管理機能を有する製品。これにより中央集中管理インターフェイスから複数のホストを管理し、オンラインストレージのパフォーマンスと可用性を最適化できる。さらに、Veritas Storage Foundation Basicは、GUIベースの管理と動的なディスクを使ったオンライン環境設定によって、日常作業に影響を及ばさない容易なストレージ運用を実現するとのこと。
Amazon Web Services(AWS)のデベロッパー・リレーション、およびビジネス開発担当ゼネラルマネージャであるスティーブ・ラブーチン氏は「リサイジングが可能な演算能力をオンデマンドで提供するWebサービスのAmazon EC2は、あらゆる規模の顧客企業に、Web全体に及ぶコンピューティングを利用しやすい形で提供しています。両社共通の顧客企業が、使い慣れたシマンテックのセキュリティ、およびオンラインストレージ管理ソリューションをAWSクラウドでもご利用できるようになるということは喜ばしい限りです」とのコメントを寄せている。
Symantec Endpoint ProtectionとVeritas Storage Foundation Basicは、すでにカスタマイズされたAmazon Machine Image(AMI)の形態で提供開始中。これにより、顧客はAmazon EC2上にシマンテックが提供するインスタンスを利用し、利用時間ベース(1時間単位)で課金される。
《冨岡晶》