同社では環境関連事業として、2015年度に1.3兆円を目標として事業を推進している。なかでも「IT機器・システムの省エネ」と「ITを活用した社会の省エネ」により、グリーンIT分野を今後強化し、事業拡大を行う。具体的にはオフィスビルの省エネに取組、ビルや工場内の設備・機器、セキュリティシステムとITシステムをネットワークで接続し、建物を丸ごと省エネする新しいサービスを提供するなど、ビルオーナとテナントが協働してビル全体の省エネを進めるための仕組み作りを、クラウド・グリーンITサービス“Green by Cloud”として提供していく。
Green by Cloudでは、省エネ設備・機器、ビル管理システムと連携したクラウド型のITサービスを提供するとともに、ビルオーナとテナントをつなぎ、課題を解決するサービスを展開する。簡単に操作できる環境情報ポータル・モニタリング・レポーティング・機器制御、きめ細かい単位のエネルギー使用量の収集・蓄積などで、エネルギーの見える化と改善のPDCAサイクルを回せる仕組みを作るのが狙い。同社では、自社内での導入を進めるとともに、パイロットユーザへの展開、クラウド環境の整備・強化、販売網の拡充を進めていくとのこと。これにあわせ、トータル環境経営ソリューション「DIALCS」を新発売するとともに、環境経営推進ソリューション「MELGREEN」製品について、サーバーやアプリケーションなど、全てのITリソースをネットワーク上でサービスとして提供するクラウド環境に対応したバージョンを2010年度に投入する計画とのこと。
《冨岡晶》