ソフォスは30日、増加を続けるスパムの防止へ向け、ソフォスでは、10月31日(ハロウィン)をスパム配信元となっているコンピュータ(ゾンビ)を撲滅する日とすることを提案した。あわせて、世界4か所でウイルスやスパムなどの脅威解析を行っている「Sophos Labs(ソフォスラボ)」の調査により、2009年第3四半期(7月〜9月)におけるスパム配信状況をまとめた最新レポートを公開した。 配信されるスパムの99%は、悪意のあるユーザーによって遠隔操作されているコンピュータ(ゾンビ)から配信されているという。ハッカーは、使用しているユーザーがまったく気付かない間に、スパム配信などのサイバー犯罪のためにコンピュータをゾンビ化させる。そのため、コンピュータを使用する一般ユーザーに悪意がなくとも巻き込まれてしまう可能性が高い。コンピュータのウイルス対策ソフトウェア、セキュリティ更新プログラム、ファイアウォールは常に最新状態にアップデートしておくことが必要だし、これは、世界中の人々が協力して、グローバル規模で実施することが必要だ。ソフォスの上級技術コンサルタントのグラハム・クルーリーは「多くの人々が家庭で時間を過ごす可能性の高い、今週末のハロウィンこそ、コンピュータをクリーンアップしてハッカーの侵入を撃退する絶好の機会です。」として、10月31日(ハロウィン)を「ゾンビ撲滅の日」に提案するという。 あわせて発表された最新レポートでは、最新のスパム配信国ランキングが公表された。スパム配信国のランキングの1、2位はアメリカとブラジルで、両国でおよそ世界の4分の1のスパムを配信している。■2009年7月〜9月のスパム配信国ワースト12のランキング 1. アメリカ 13.3% 2. ブラジル 12.1% 3. インド 5.6% 4. 韓国 5.5% 5. ベトナム 4.7% 6. 中国(香港含む) 4.0% 7. ポーランド 3.9% 8. トルコ 3.3% 9. ロシア 2.8% 10. スペイン 2.7% 11. イタリア 2.3% 12. アルゼンチン 2.1% その他 37.7% ■2009年7月〜9月の地域別スパム配信ランキング 1. アジア 35.6% 2. ヨーロッパ 24.8% 3. 南米 19.6% 4. 北米 16.5% 5. アフリ 2.2% 6. オセアニア 0.7% その他 0.6%