アクトビラとパナソニック ネットワークサービシズ(PNS)は1日、「アクトビラ ビデオ・フル」対応のデジタルテレビ向けとして初となる、高画質ハイビジョン映像をライブ配信する技術を開発したことを発表した。2010年中に商用サービスとして提供する予定。 この技術は、PNSが、アクトビラサービスにおけるライブ映像配信用に「アクトビラ ビデオ」運用規定に基づいて初めて開発したもの。主な特長は、オープンなインターネット環境におけるネットワークの帯域のゆらぎを吸収し安定したライブ配信を行うサーバーを開発したことで、デジタルテレビ向けにユニキャストによるハイビジョンクラスの高画質映像ライブ配信を実現した。この技術を使ったライブ配信のシステム構成は、カメラやムービーで撮影した映像データを「アクトビラ ビデオ」運用規定に定めたフォーマットへ変換する「リアルタイムエンコーダ」「IP変換装置」「ライブ配信サーバー」から成り立っており、ライブ会場からライブ配信サーバーまで、およびライブ配信サーバーから各家庭などのデジタルテレビまでは、一般の光回線を利用して配信することが可能だ。 PNSは、現在まで「第60回さっぽろ雪祭り」(2009年2月)の実験中継、「Interop Tokyo 2009」で品川地区の様子の実験中継(2009年6月)等を行ってきており、今回アクトビラと共に、「CEATEC JAPAN 2009」(2009年10月6日〜10日・幕張メッセ)において、会場の模様をライブ配信することで、実用化のための実験をスタートするとのこと。 アクトビラとPNSは、現在のストリーミング方式、ダウンロード方式のVOD(ビデオ・オン・デマンド)映像配信サービスに加え、通販などのショッピング系のサービスや、スポーツ・音楽コンサートなどライブ性が重要視される各種イベントの映像配信サービスの提供に向けて新たな配信サービスのラインナップに加えると共に、法人向けに社長メッセージや株主総会といった社内情報配信、自治体会議中継、塾などにおける授業中継などの利用ニーズに向けて、ライブ配信システムとしての提供とASPサービスの提供を2010年中に行っていく予定とのこと。
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