米Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ)は現地時間10日、複数のメンバーでコラボレーションしながら、台本の制作作業を始めることができるスクリプト制作ツール「Adobe Story」の提供を開始した。
Adobe Storyは、映像制作における企画・プリプロダクション用のソフトウェアで、ビデオ制作ワークフローの効率改善と制作コスト削減を目的として開発された。オンラインとオフラインのどちらでも(ネット接続の有無に関係なく)使用でき、Adobe Labsを通して利用可能となっている。今後発表されるAdobe Creative Suite製品ファミリーをはじめとするアドビシステムズの製品にも組み込まれ、台本の情報をワークフロー全体を通して利用できるメタデータへと自動的に変換し、利用可能となる予定。台本に記された撮影場所や役柄などの情報を、Adobe Storyで入力、もしくは読み込ませると、重要なメタデータがCreative Suite Production Premiumに含まれる他の製品に自動送信され、素材の取り込みや編集作業の効率が改善される。オンライン配信可能な段階にまでビデオ制作作業が進めば、視聴者はメタデータを、好みのキャラクター、エピソード、あるいはシーンを探すなどのオンライン・コンテンツの発見と検索をサポートするツールとして使用することもできる。