ライカは、デジタルレンジファインダーカメラの新モデル「LEICA M9」を発表。9月下旬から発売を開始する。価格はオープンで、予想実売価格は777,000円。 同製品は、定評のある35mmフォーマットのアナログ機「LEICA M7」、「LEICA MP」に続く同社初のデジタル機「LEICA M8」、「LEICA M8.2」の後継機種。35mmフルサイズCCDで一般的なフィルムカメラと同様に見たままに近い撮影ができるようになった。また、35mmフルサイズで撮影できるデジタルカメラとしては、37mmに満たないスリムさを達成し、世界最小となる。 フルメタルのシャーシは高強度のマグネシウム合金製、トップカバーとベースプレートは真鍮から削りだして精製。そのため、極寒地や豪雨、暴風などの苛酷な環境でも信頼できる性能を発揮するという。また、ファームウェアの無償アップデートで新機能の追加も可能となり、長年の使用を見越して製造されている。 古くから採用されているMバヨネットマウント方式により、すべてのMカメラにおいて同社のMレンズとの互換性を確保。ほぼすべてのMレンズが、同製品に搭載可能としている。さらに、レンズに「6ビットコード」を取り付けたことにより装着レンズの特性を自動的に認識し、その情報に基づいて内部処理を行なう。 Mレンズの非球面レンズは、圧倒的な描写性能を備えつつ、コンパクトなレンズ設計となっている。また、レンズ内部での光の反射を解消させ、コントラストとシャドウ部のディテールの表現を向上させた。 メイン設定リングと十字キーを使い、2.5V型液晶ディスプレイを見ながら簡単に操作ができるよう配慮した。また、解像度、ホワイトバランスなど使用頻度の高い6項目を素早く設定できる機能を搭載。そのほかにも、さまざまな項目を好みの設定で選び登録できる「プロファイル」機能などを装備した。 おもな仕様は以下のとおり。●LEICA M9・有効画素数:1,850万画素・撮影素子:35mmフルサイズCCD・使用レンズ:ライカMレンズ・レンズマウント:ライカMバヨネットマウント方式・液晶ディスプレイ:2.5V型TFTカラー・外部対応メディア:SDHCカード(最大32GB)/SDメモリカード(最大2GB)・保存形式:DNG(RAW)/JPEG・バッテリ:充電式リチウムイオンバッテリ・インターフェース:USB2.0・本体サイズ:幅139×高さ80×奥行き37mm・重さ:585g(バッテリ含む)・付属品:バッテリチャージャー/充電式リチウムイオンバッテリ/USBケーブルなど