日立製作所は、九州大学情報基盤研究開発センターに納入したスーパーテクニカルサーバ「SR16000モデルL2」が18日に稼働開始したことを発表した。 「SR16000モデルL2」は、九州大学情報基盤研究開発センターのスーパーコンピュータシステム「高性能アプリケーションサーバシステム」として、2007年6月に稼働開始したスーパーテクニカルサーバ「SR11000モデルJ1/K2」の後継機。九州大学情報基盤研究開発センターは全国共同利用施設として、スーパーコンピュータシステムなどの大規模計算機システムによる計算サービスを、全国の研究者に対して提供中だ。 新システムは、「SR16000モデルL2」43ノード(うち1ノードは計算命令などをバックエンドに割り振るフロントエンド、42ノードは実際の科学技術計算を処理するためのバックエンド)で構成。フロントエンド、およびその障害に備えて待機させるノードの主記憶容量は256GB、その他の演算ノードの主記憶容量は128GBとなる。実際の科学技術計算を処理するバックエンド部分の理論ピーク性能の総和は、従来システムに比べ、約8.3倍となる25.267TFLOPSと大幅に性能向上したという。これらの演算ノードの間は、高速のInfiniBand(1ノードあたり4GB/s×2)で接続される。また、同センターに導入されたシステムでは、すべてのノードに4Gbpsのファイバーチャンネルインターフェイスを搭載し、実効容量合計が200TBとなるRAID5ディスクアレイ装置との間を直接接続しているとのこと。