シスコシステムズは18日、日本ユニシスが、SaaSビジネスを展開するためのネットワーク基盤に「Cisco Nexus 7000」シリーズをはじめとする「Data Center 3.0」ソリューションを採用したことを発表した。
日本ユニシスは、2008年1月にSaaSビジネスへと本格参入するための準備室を設置、2008年7月にクラウド型データセンターを構築し、同年10月からSaaS型サービスの提供を開始した。日本ユニシスはクラウド型データセンターの構築において「仮想化」をキーテクノロジーとしてサービスを同社に提供、徹底した統合化と自動化を目指したという。日本ユニシスのクラウド型データセンターではサーバのみならず、ストレージやネットワークも仮想化されているとのことCisco Nexus 7000シリーズをはじめとするシスコのData Center 3.0ソリューションは、この仮想化されたネットワーク基盤を実現するために採用された。日本ユニシスでは、シスコのData Center 3.0ソリューション採用の理由として、大規模ネットワークの仮想化が可能なこと、10ギガビットイーサネットの高いポート密度、ソフトウェアの無停止アップグレードを行う機能(ISSU)の装備などを挙げている。
日本ユニシスでは、クラウド型データセンター上のSaaS開発・実行環境をPaaS(Platform as a Service)としても提供することで、SaaS開発・統合・利用のワンストップサービスの実現も目指している。日本ユニシスでは、このサービスを「SaaSビジネスパーク」と名付けており、他社のSaaS型アプリケーションも積極的にこの基盤に載せることで、日本における「ペイ・フォー・ユース」拡大に貢献していく計画とのこと。
《池本淳》