ワイズテクノロジーは26日、仮想デスクトップでのシンクライアント機能をさらに強化した、シンクライアント専用OSの最新バージョン「Wyse Thin OS 6.3」(WTOS 6.3)のリリースを発表した。 Wyse Thin OS(WTOS)は、通常のシンクライアントで利用される汎用OS(Windows XP、Linux、Windows CEなど)とは異なり、Wyse社独自開発のシンクライアント専用OSとなる。VMWare仮想デスクトップソリューション(VMWare View)、Citrix Application Deliveryソリューション(Citrix XenApp, XenDesktop)、マイクロソフトターミナルサービスなどのシンクライアントソリューションをサポートする。高速OS起動(6〜10秒程度)、ローカル設定/カスタマイズが不要な「ゼロコンフィグレーション」ソリューションなどに対応する。 最新版となる6.3では、RDPプロトコル、802.1x認証、仮想デスクトップ接続機能をさらに強化し、より強固なセキュリティ環境に対応したシンクライアントシステムを実現したという。また、Wyse TCX最新版であるWyse TCX USB Virtualizer 2.0、Wyes TCX Rich Sound 1.0(ともに3月中旬リリース)への対応により、Webカメラやヘッドセットなど、従来シンクライアントシステムでは利用できなかったUSB周辺機器への対応、また音声アプリケーションへの対応が可能となった。