NECとNECネクサソリューションズは27日、仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter」を愛知県北名古屋市に納入し、本格的な運用を開始したことを発表した。 「VirtualPCCenter」は、仮想PCサーバ、統合管理サーバ、統合管理ソフトウェア「WebSAM SigmaSystemCenter」、VMware社の仮想化基盤ソフトウェアを中核として構成されており、シンクライアント端末には「US100」、仮想PCサーバにブレードサーバ「SIGMABLADE」が採用された。北名古屋市役所の全職員に、440台のシンクライアント端末を展開することで、セキュリティ強化や運用管理工数の削減を実現する。このシステムでは、外部メディア接続によるデータ入出力を制限しているため、情報漏えいやウィルス感染に対するセキュリティが大幅強化される見込みだ。 「VirtualPCCenter」を採用したことで、サーバ上に利用者ごとに異なるPC環境を仮想化かつ集約して、稼動させ、CPUなどサーバのリソースを利用者の負荷に応じて自動的に割り振ることが可能となった。「WebSAM SigmaSystemCenter」により、仮想PCの追加や削除、基本ソフト(OS)のパッチ適用やアプリケーションのバージョンアップなど、すべての仮想PCをサーバ側で一括管理できるほか、仮想化技術により各職員の既存の業務環境を継承しており、従来と変わらぬ使い勝手で業務の遂行が可能とのこと。