インテルは18日、高性能デスクトップPC向けに新しく開発された「Intel Core i7プロセッサー」として、「Core i7-965 エクストリーム・エディション」(3.20 GHz)、「Core i7-940」(2.93 GHz)、「Core i7-920」(2.66 GHz)の3モデルを正式発表した。 同プロセッサーは、Nehalem(開発コード名)プロセッサー・ファミリー最初の製品。独自の「ターボ・ブースト・テクノロジー」を採用し、処理の負荷に応じて性能を向上できる。プロセッサー上には、高度な電力制御ユニットと、先進のhigh-k材料/メタルゲート採用の45nmプロセス技術に基づいた新しい“Power Gate”トランジスターを搭載。これらの機能を使いながら、同テクノロジーは4つの独立したコアのうち1つ以上のコア・クロック速度を自動的に調整し、消費電力を増加させることなく、単一スレッドあるいはマルチスレッドのアプリケーションの処理速度を向上させる。また、従来のノートPC向けプロセッサーで実現されていた最新のインテル省電力技術によるスリープ状態への移行を、最新省電力技術によりデスクトップPCでも可能にした。 QuickPathインターコネクト技術により、従来のエクストリーム・エディション製品のプラットフォームと比較して2倍以上のメモリ帯域幅を実現。ビット/バイト単位での情報のプロセッサー入出力を高速化したという。また、「ハイパー・スレッディング・テクノロジー」により、1つのコアで2つの命令を一度に効率良く実行し、プロセッサー全体では、複数のスレッド処理を同時に行える。これにより、4つのコアを搭載する同プロセッサーは、同時に8スレッドを処理できる。 また、それぞれ8Mバイトの共有3次キャッシュを搭載し、3チャンネルDDR3-1066のメモリに対応。現在のデスクトップ・プラットフォームにおいて最高のメモリ性能を提供するという。さらに、同社で最高性能を誇るプロセッサーとなる「Core i7-965エクストリーム・エディション」は、さらにチップのスピードを向上できるように、オーバースピード・プロテクションを解除している。 そのほか、ゲームの性能評価で定評のある一般的なベンチマーク「3DMark Vantage CPU physics」および「AIテスト」の双方で、従来の同社高性能プロセッサーと比較して40%以上高速であるとの結果を得たという。上位モデルのエクストリーム・エディションでは、8スレッドの同時実行を活用することにより、高性能パフォーマンスを体感できるという。 各モデルのスペックおよびOEM向けの出荷価格は以下のとおり。●Core i7-965 エクストリーム・エディション動作周波数:3.20 GHzQPIスピード:6.4 GT/秒L3キャッシュ:8MB対応メモリ:DDR3-1066TDP:130W価格:102,590円(1,000個受注時)●Core i7-940動作周波数:2.93 GHzQPIスピード:4.8GT/秒L3キャッシュ:8MB対応メモリ:DDR3-1066TDP:130W価格:57,720円(1,000個受注時)●Core i7-920動作周波数:2.66 GHzQPIスピード:4.8 GT/秒L3キャッシュ:8MB対応メモリ:DDR3-1066TDP:130W価格:29,170円(1,000個受注時)