日本電気(NEC)と独シュツットガルトハイパフォーマンス計算センター(HLRS)は10日、次世代スーパーコンピューティング環境の実現に向け、検証用ハイブリッドコンピューティングシステムを構築し、同システム上で稼働するアプリケーションの性能を高める研究を共同で推進することに合意した。 今回の合意により、シュツットガルトハイパフォーマンス計算センターは日本電気のスーパーコンピューター「SX-9」とPCクラスタシステムを導入し、日本電気は両システム間の高速員多コネクトを提供するとともに並列処理を行うためのMPIやシステム運用のためのスケジューラ、アプリケーション性能を最大限に引き出すためのソフトウェアツールを提供し、ハイブリッドスーパーコンピューティングシステムの構築を行うこととなる。シュツットガルトハイパフォーマンス計算センターは、このシステムを活用して、将来的に航空シミュレーション、流体と構造の連成シミュレーション、流体粒子シミュレーションといった各種シミュレーションを行う予定だ。