日本電気(NEC)は16日、Atomプロセッサを採用した8.9型液晶搭載のミニノートPC「LaVie Light」シリーズを発表。11月6日に発売する。価格はオープンで、予想実売価格は65,000円前後。 現在のネットブック市場は非常に活性化しており、ネットブックの売り上げ台数はノートPC市場の10%を超える。また同社によると、ネットブック購入を希望するユーザーは、国内メーカー製と海外メーカー製のネットブックを選択できる場合に、70%以上が国内メーカー製を希望。ブランド力と安心感から、国内メーカー製品を期待する声は大きかったという。 同社はこれら結果を踏まえ、ミニノートPCの商品化を開始。ノートPCとしての安心感を示す「LaVie」ブランドに、「小さく」「軽く」「手軽に使いやすい」という意味を込めて「Light」というサブブランドを新たに定義した。なお、メインターゲットは2台目、3台目のPCを求める中・上級者になる。 同製品は、インテルのAtomプロセッサ N270や大容量160GBのHDDを搭載するミニノートPC。全体的に加飾を抑え、B5用紙を束ねたようなシンプルデザイン。カラーは、天板に光沢、そのほかにつや消しを施したシックなブラックパールを採用し、側面も塗装した3面塗装になる。キーボードは88キーで、ファンクションキーや半角/全角キーなども一般的なノートPCのキー配列を踏襲。また、キーピッチは17mm、キーストロークは2mmで、入力のしやすさに配慮したという。 キーボード手前に配置したスライドパッド「NXパッド」は、マウスを使わずに直感的な操作ができる「ジェスチャー」機能を搭載。パッド上で2本の指を同時に近づけたり離したりするとインターネットなどの画面を拡大・縮小し、指を弾くように動かせばポインタを画面の端まで素早く移動させられる。 そのほか、PCの電源がOFFの状態でもUSBコネクタにつないだ携帯音楽プレーヤなどを充電できる「パワーオフUSB充電」機能や、有効画素数131万画素のwebカメラ、インターネットやメール、電子マニュアルなどのソフトウェアをワンクリックで起動できる「LaVie Lightメニュー」などを搭載。反射防止加工を施したノングレア液晶パネルを採用。天板と液晶パネルの間に圧力を吸収する空間を設けるとともに、本体底面に配したゴム足を大きくすることで圧力を分散させ堅牢性を確保し、フラットな天板ながら耐圧150kgfを実現する。 スペックの詳細は以下のとおり。●LaVie Light(型番:BL 100/RA)OS:Windows XP Home Edition SP3ディスプレイ:8.9型液晶(WSVGA、1,024×600ピクセル)CPU:Atom N270(1.6GHz)チップセット:Intel 945GSE ExpressHDD:160GBメモリ:1GB光学ドライブ:なし無線LAN:IEEE802.11b/g準拠インターフェース:USB×3/ミニD-sub15ピン/ LANコネクタ/SDメモリーカードスロットなどそのほかの機能:131万画素webカメラなどバッテリ駆動時間:約2.6時間本体サイズ:幅250×高さ31.3〜36.5×奥行き180mm重さ:約1.17kg(バッテリ含む)