仮想化技術を用いたディザスター・リカバリーに関しては、インテルが、SAPジャパン、ネットアップ、ヴイエムウェアと共同で検証プロジェクトを実施した。プロジェクトは、Xeon 7400番台を搭載したサーバ、ネットアップのストレージ、ディザスター・リカバリーを自動化する仮想化ソフト「VMware Site Recovery Manager」を組み合わせて実施した。この環境でトランザクションを発生させながらSAP ERPを動作。この状態で自動的にリカバリが実施でき、リカバリサイトでもトランザクションが反映されたとしている。
ヴイエムウェアのテクノロジーアライアンス部長 森田徹治氏は「ディザスター・リカバリーは物理サーバだと難しい。同じ環境が用意しにくい、手順が複雑、テストができないなどの課題があるからだ。しかし、仮想化環境だと解決できる」とする。このプロジェクトの結果はパートナーなどに提供する。「顧客に“VMware Site Recovery Managerを使ってください”と言ってもなかなか導入に結びつかない」としており、今回のプロジェクトで実証した結果を導入に結びつけたい考えだ。