キヤノンは26日、約1510万画素CMOSセンサー(APS-Cサイズ)と新設計の高性能映像エンジン「DIGIC 4」を搭載した「EOS 50D」を発表。9月下旬に発売する。価格はオープンで、予想実売価格はボディのみが150,000円前後、「EF-S18-200 IS」レンズとのセットキットが200,000円前後、「EF-S17-85 IS U」レンズとのセットキットが220,000円前後。 同製品は、有効画素数が2007年8月31日発売の「EOS 40D」から500万画素増えた約1510万画素CMOSセンサーを搭載するミドルクラス向けのデジタル一眼レフカメラ。映像エンジンも「DIGIC III」から「DIGIC 4」に新設計され、処理速度が約30%アップ。高い解像度と豊かな階調性とともに低ノイズ化を図ることで高感度撮影を可能にしたという。常用ISO感度は100〜3,200で、拡張設定でISO6,400/12,800が使用可能。 高速連写は約6.3コマ/秒で、高速データ転送可能なUDMA対応のCFカードを使えば約90枚の連続撮影ができる。 ディスプレイは3型液晶を搭載し、明るさは7段階で設定可能。リアルタイムの映像を液晶ディスプレイで確認しながら撮影できる「ライブビュー撮影」を備える。また、ライブビュー撮影のAF機能は、「クイックモード(位相差AF)」「ライブモード」「顔優先ライブモード」の3種類から選択できる。フェイスキャッチテクノロジーにより強化されたAF機能で、全点で高精度なクロス測距を行う9点AFを採用する。 そのほか、超音波振動を利用してゴミを振るい落とす「セルフクリーニングセンサーユニット」や、粘着性のゴミによる画像の影響を軽減する「ダストデリート」機能を備えたセンサーダスト対策「EOS Integrated Cleaning System」を採用。ガラスペンタプリズムを採用した倍率約0.95倍の高性能ファインダーや、スムーズにカメラ設定が行える「クイック設定画面」「クリエイティブ全自動モード」、インターフェースにHDMI端子などを備える。ボディには、高い剛性を備えたマグネシウム合金を使用している。 記録メディアはコンパクトフラッシュ。アイポイントは22mm。シャッターの形式は電子制御式・フォーカルプレーンシャッターで、最高速度は1/8,000秒。本体サイズは幅145.5×高さ107.8×奥行き73.5mm。重さは730g。