Intellisync Mobile Suite 9では、端末へのメールなどのプッシュ配信機能が「ファストプッシュ」として高速化。「一番労力をかけたのがプッシュ機能の高速化。これまでとは全く違う方式を採用し、より早くて軽いプッシュが可能になった」というほどだ。これにより、受信時間の短縮や消費電力の削減に寄与。「Intellisyncをスマートフォンで利用していた場合に、問題になっていたのはバッテリーが持たないことだった。しかしファストプッシュにより1日使ってもバッテリーが十分に持つようになった」とする。なおファストプッシュは、当初はSymbian向けクライアントのみの対応で、Windows Mobile向けなどは順次対応する予定だ。
Intellisync Mobile Suite 9の発表に伴い、インテリシンク代表取締役社長の井手龍彦氏が「スマートフォンに対応した製品は3年半前に開始した。当時は対応するスマートフォンがなかったが、ようやく我々の製品の真価が発揮できる環境ができた」とあいさつ。「1,000ユーザを越える案件が3〜4件出てきている。300〜400ユーザが多かった一昨年とはだいぶ違う状況だ。今年は、去年の2倍強は行くのではないか」と、Intellisyncの導入実績を明らかにした。そのうえで、「携帯電話は1年間で5,000万台出荷されるが、急速に伸びるのはスマートフォンではないか。2010年には13%がスマートフォンとの予測もある」として、Intellisyncの導入が加速すると強調した。